黒鉛を知ろう - 黒鉛の分類


 まずは黒鉛を簡単に分類し、概要から理解していきましょう。
黒鉛を分類

黒鉛を知るために、まずは概要を理解します。
黒鉛を簡単に分類すると下の図のように分類されます。

国際商品としての分類に以下3種の名称が用いられています。
1.塊状黒鉛(Vein Gr.)  2.鱗片状黒鉛(Flake Gr.)  3.土状黒鉛(Amorphous Gr.)

分類詳細


  1. 塊状黒鉛(Vein Gr.)

    サイズや純度によって、平均2~3cmの塊状をなすランプ(lump)、 木切り屑のようなチップ(chip)及び粉状のダスト(dust)などがあります。産地としてはスリランカが有名です。


  2. 鱗片状黒鉛(Flake Gr.)

    塊状黒鉛と同様、鱗状黒鉛です。中国、ブラジル、カナダ、ロシア、ジンバブエ、マダガスカル、ベトナムなど比較的多くの地域で産出されます。


  3. 土状黒鉛(Amorphous Gr.)

    堆積岩中の炭層などの熱変成作用によって黒鉛化されたものが多く、外観土状または土塊状をしています。 産地としては、中国、北朝鮮、韓国、メキシコ、トルコなどがあります。


MEMO
日本に輸入される天然黒鉛は、鱗状黒鉛系で中国産90%以上、土状黒鉛も中国産95%以上と、中国一辺倒となっています。
しかし、近年の需要拡大による黒鉛価格の上昇とともに、各国での鉱山開発、再稼働が活発になっており、少しずつではありますがリスクヘッジが始まっています。